ひと月ほど前の話ですが、所属する税理士会支部で、相談員を担当しました。
月2回、社会貢献策への一環で、地域住民に対して税金の無料相談会を開催しています。
このような相談会で、圧倒的に多いのが、相続に関する相談。
ほとんどの方が、「ネットで検索したんですけれど、よく分からなくて。まずは自分で相続税の基本的なところを把握したい」と、相談会に来られます。
多くは、相続する財産のメインが土地・建物、預貯金、時に株券があります、というパターン。
亡くなった父は会社員でした、という方々です。
税理士会で『やさしい税金教室』という冊子を作っており、税理士会での相談会では、この冊子を使って説明します。
けれど、ワタクシの影のおススメ品は、税務署が作成している 『相続税のあらまし』 というパンフレット。
これ、本当にうまく、要点がまとめられています。
私などは、友人から相続の基礎的な質問を受けた際、「まずはコレ読んで、わからなかったら聞いて」と、『相続税のあらまし』を渡しています。
たいていの場合、これだけで解決。
不親切な対応に聞こえるかもしれませんが、私がごちゃごちゃ言うより、結局はこれが一番親切(だと思います)。
それくらい、このパンフレットは、分かりやすい。
相続でも贈与でも、税金の手続きで何か知りたいと思ったら、先ずは税務署に行ってみるのが一番だと思っています。
相談が多い事柄については、パンフレット等が作成されて、自由に持っていけるようになっています。
なんだかんだで、税金に関するすべての情報は税務署に集まるので、よくある相談、間違いやすいパターン等を網羅し、どれも要領よくまとめられています。
このようなパンフレットは、国税庁のサイトにも掲載されているのですが、どこに掲載があるのか分かりづらいのが難点。
『相続税のあらまし』に関しては、以下のサイトに掲載されています。
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/sozoku-tokushu/souzoku-aramashih30.pdf