ここ数日、私の個人メールアドレス宛に、次のようなメールが何通か届いています。
差出人:国税庁
タイトル:税務署からの【未払い税金のお知らせ】
e-Taxをご利用いただきありがとうございます。
あなたの所得稅(または延滞金(法律により計算した客勛 について、これまで自主的に納付されるよう催促してきま したが、まだ納付されておりません。
もし最終期限までに 納付がないときは、税法のきめるところにより、不動産、自動車などの登記登録財産や給料、売掛金などの值権など の差押処分に着手致します。
納稅確認番号:****2359
滯納金合計:40000円
納付期限: 2022/09/12
最終期限: 2022/09/12 (支払期日の延長不可)
お支払いへ?https://www.nta.go.jp
※ 本メールは、【e-Tax】国税電子申告?納税システム(イータックス)にメールアドレスを登録いただいた方へ配信しております。
なお、本メールアドレスは送信専用のため、返信を受け付けておりません。ご了承ください。
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発行元:国税庁
Copyright (C) NATIONAL TAX AGENCY ALL Rights Reserved.
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8月終わりから9月にかけて、事業者に源泉所得税に関する通知書が税務署から届くことがあります。
内容的には「所得税徴収高計算書」の提出が確認できない場合や記載内容に漏れが疑われる場合に届きます。
源泉所得税は毎月あるいは半年に1度、「所得税徴収高計算書」を添えて納付します。ご自分で手続きされる事業者が多いのですが、特に特例を利用する場合、半年に1度しか手続きしないのでポイントを忘れてしまうようで、単純ミスが起きやすい手続きではあります。
このため、今の時期、クライアントの方から税務署からの通知書に関する問い合わせが来ることがあります。それもあって、実は私自身が、このメールのタイトルを読んだ瞬間、「クライアント先に対して何かやらかしてしまった!?」と、一瞬、焦ってしまいました。
恐らく送信者は、そう言った心理を巧みに利用しようとしているのでしょう。
まったく、油断も隙もあったものではありません。
国税庁から、いきなり「未払い税金があるから払え」と言ったメールが個人宛に届くことはありません。そもそも、税金の手続きは所轄の税務署が行うので、何か連絡がある場合は管轄の税務署から来ます。
私のところに届いたメールは、よく見ると、送信者が次のように表記されていました。
amazonl-co-jp@c51eq.cn が代理で送信:国税庁<info@nta.co.jp>
どうかご注意ください。
<追記>
「税務署からの【未払い税金のお知らせ】」メール、その後も、納付期限を変えて何度も何度も届きました。
2022年9月12日の納付期限が過ぎたら、次は納付期限が2022年9月16日になり、それが過ぎたら今度は納付期限が2022年9月26日になり、と行った具合。
支払期日の延長不可 とあるのに、何度も何度も延長されて、一月ほどたったら、来なくなりました。
<追記2>
この【未払い税金のお知らせ】メール、私の周辺のほとんどの税理士にも届いていることが発覚。
下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる方式で、闇雲にメール発信しているのでしょうが、相当な数のメールアドレスを把握しているようです。